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四国八十八個所巡拝16~17日目
2012年2月23~24日(曇り、晴れ)

今回は瀬戸大橋を渡り香川県のお寺13ヶ所のお参りであった。寺院数は多いが比較的近くにあるために時間はさほどかからない旅程であった。これで70ヶ所のお参りができ、あと残すは18ヶ所となり、スケジュールは6月結願し7月には高野山のお礼参りができそうである。
今年に限り香川県の寺院では「散華」を頂けるようになっていた、今回13ヶ時の散華を頂いたが残りはねんね委にお参りすれば頂けるとのことであった。すべてそろうと「光明真言」になるとのこと。散華は各寺院の写真の中に張り付ける。
費用:旅費23,900円、ご朱印13,000円、その他5,000円

お参り順に掲載
第75番 善通寺
大阪を8時半ごろ出発し12時過ぎに善通寺到着、今回最初のお参りである。善通寺は昔両親とお参りしたことがあり当時の御朱印も頂いている。今回はシーズンが悪いのか参拝客は少なく、われわれにとってはお参りがしやすい状態であった。
御本尊 薬師如来
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  基 弘法大師
御詠歌 我れ住まば世も消え果てじ善通寺 深き誓いの法のともし火
太鼓橋を渡り山門へ 参拝客が少ない本堂でお勤め
本堂左手には五重塔がある 弘法大師生誕の地大師堂

第74番 甲山寺(こうやまじ)
善通寺から15分ほどの移動で甲山寺に着く、この辺りは大師が幼少のころの遊び場だった地であると伝えられている。大師堂の近くに毘沙門天が祀られる岩窟がある、この毘沙門天は大師が刻んで祀ったものと伝わっている。
御本尊 薬師如来
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  基 弘法大師
ご詠歌 十二神味方に持てる戦には 己れと心かぶと山かな
甲山寺山門 本殿
大師堂 毘沙門天像が祀られる岩窟

第73番 出釈迦寺(しゅっしゃかじ)
境内から我拝師山を望む、ここは大師7歳のころ(幼名真魚)仏門に身を投じ衆生を救いたいと、釈迦如来の出現を願い、かなわぬなら一命を捨てて、この身を供養すると谷底へ身を投げた。すると釈迦如来と天女が現れ、空中で真魚を抱きとめた。感激した真魚は、のちに釈迦如来を刻んで本尊として寺を出釈迦寺とした。とある。
ご本尊 釈迦如来
ご真言 のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
開  基 弘法大師
ご詠歌 迷いぬる六道衆生救わんと 尊き山にいずる釈迦寺
参道を進むと左手に我拝師山が見える 本堂
大師堂 境内からは瀬戸大橋も望める

第72番 曼荼羅寺(まんだらじ)
大師御手植えの見事な松(不老松)があったが、平成13年~14年にかけて松くい虫のために枯死したということであった。写真を見ると本当に見事な松であり見たかったが仕方がないことである。枯れた松の幹部分に大師の像を刻んで[笠松大師」として祀られていた。
ご本尊 大日如来
ご真言 おん あびらうんけん ばざらだとばん
開  基 弘法大師
ご詠歌 わずかにも曼荼羅おがむ人はただ ふたたびみたびかえらざらまし
山門 本堂
大師堂 不老松
笠松大師堂 笠松大師像

第71番 弥谷寺(いやだにじ)
弥谷山を登りお参りするコースであるが、今回はタクシーで途中まで登りそののち250段くらい階段を上り境内に到着した。麓から階段を上っていくとかなりしんどいお参りになる。
ご本尊 千手観音
ご真言 おん ばざら たらま きりく
開  基 行基
ご詠歌 悪人と行きつれなんも弥谷寺 ただかりそめも善き友ぞよき
途中までタクシーで登るがまだまだ階段が 岩山を背に本堂
大師堂 大師堂内陣へ続く階段
本堂後はすぐ崖 崖にはたくさんの石像が彫られている

第76番 金倉寺(こんぞうじ)
讃岐五大師といわれる智証大師生誕の所といわれる金倉寺。乃木将軍が善通寺第11師団帳の時当寺を仮住居としていた、その時に妻がはるばる東京から訪ねてきたが将軍は会うのを拒否し、妻はしばらく松の下でたたずんでいた。その松を「乃木将軍妻返し松」として育っている。
ご本尊 薬師如来
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 
開  基 和気道善
ご詠歌 まことにも神仏僧をひらくれば 真言加持の不思議なりけり
初めて他の団体に出会う 大師堂には智証大師、役の行者も祀られる
乃木将軍妻返し松 本堂から境内を望む、左に智証大師像

第67番 大興寺(だいこうじ)
2日目の朝1番のお参りをした。まだ団体はお参りしておらず我々の20名が一番であった。山門の前には田園が広がりお地蔵さんが我々を迎えてくれいていた。
ご本尊 薬師如来
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  基 弘法大師
ご詠歌 植え置きし小松尾寺を眺むれば 法の教えの風ぞ吹きぬる
山門前の地蔵像 小川にかかる橋を渡り山門へ
大師御手植えの楠(奥)茅(手前)がある 本堂
大師堂 天台大師堂

第66番 雲辺寺(うんぺんじ)
2日目の10時過ぎにロープウエイーに乗り山頂に登った。山頂の気温は0度であり境内の所々に残雪があった。今でこそケーブルカーで7分間で山頂に到着するが、ケーブルカーができるまでは徒歩で2時間ほどかかったと聞かされる。標高約1000mを登るにはかなり気合を入れなければ難しいと感じた。
ご本尊 千手観音
ご真言 おん ばざら たらま きりく
開  基 弘法大師
ご詠歌 はるばると雲の辺りの寺に来て 月日を今は麓にぞ見る
ロープウエイで7分間登る 道場は香川県に所属所在は徳島県
ケーブルを降りると五百羅漢が迎えてくれる 真新しい山門
   
本堂  大師堂 
境内にお頼みナスがある 努力が報われ願いがかなうの但し書き 

第69番 観音寺(かんのんじ)
ここ観音寺と神恵院は同じ境内にある、納経所も一緒になっている。
ご本尊 聖観世音菩薩
ご真言 おん あろきゃ そわか
開  基 日証上人
ご詠歌 観音の大悲の力強ければ 重き罪をも引き上げてたべ
山門は神恵院の名がある 観音寺本堂
弘法大師堂 鐘楼には素晴らしい彫刻がある

第68番 神恵院(じんねいん)
観音寺境内から少し階段を上ると神恵院に至る。本堂は新しく建て替えられていた。
ご本尊 阿弥陀如来
ご真言 おん あみりた ていぜい からうん
開  基 日証上人
ご詠歌 笛の音も松吹く風も琴弾くも 歌うも舞うも法のこえごえ
68番へ至る 本堂
十王堂も祀られる 納経所は68,69番一緒

第70番 本山寺(もとやまじ)
長宋我部軍はことごとくこの地の寺院を焼き払った、ここ本山寺へも軍勢が来たが、身代わりとなった脇仏の阿弥陀如来に恐れて退散し難を逃れたと言い伝えがある。鎌倉時代の建造物が残り国宝指定されている。
ご本尊 馬頭観音
ご真言 おん あみりとう どはんば うん ぱった そわか
開  基 弘法大師
ご詠歌 本山に誰が植えける花なれや 春こそ手折れ手向けにぞなる
国重要文化財仁王門 境内風景本堂左に五重塔がある
本堂前は修理中 大師堂
大師堂五重塔などきれいに配置されている 境内にある馬の銅像 

第77番 道隆寺(どうりゅうじ)
境内にたくさんの観音像が祀られている、本堂の薬師如来は目の病に聞くといわれ「眼直し薬師様」として慕われている。また本堂の左側に江戸後期の典医京極左馬造公の墓所で、眼病にご利益があると信仰されている潜徳院殿堂がある。
ご本尊 薬師如来
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  基 和気道隆
ご詠歌 願いをば仏道隆に入りはてて 菩提の月を見まく欲しさに
山門 観音像に囲まれた本堂
大師堂前の大師と衛門三郎像 眼病にご利益がある潜徳院殿堂

第78番 郷照寺(ごうしょうじ)
今回打ち止めの郷照寺、石段を登ると視界が開け瀬戸内海が望める。本堂、大師道の拝殿天井の彫刻は見事であった。大師堂横の地下には千体観音像がお祀りされている。
ご本尊 阿弥陀如来
ご真言 おん あみりた ていぜい からうん
開  基 行基
ご詠歌 踊りはね念仏唱う道場寺 拍子をそろえ鐘を打つなり
駐車場からしばらく参道を進む 山門
本堂 本堂拝殿天井彫刻
階段を上り大師堂へ 大師堂
千体観音像 境内から望む瀬戸大橋



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